【顎関節症の対策は】筋膜を緩めることが大切。自分でケアする顎のトラブル。

ここ1年ほど、顎の関節がゴリゴリとして動かしていないと固まるような感覚が続き、マスクの下でずっと顎関節を動かしています。顎関節症にしては口も開くし、ひどい痛みがあるわけでもない。眠っているときに噛みしめクセがあるので、起きたときには顎関節、首、肩ときには腕までガチガチになっています。これは顎関節症なのか・・・。

顎関節症とは

代表的な症状は、

  • 顎に痛みがある。(動かしても動かさなくても痛い)
  • 口が開きにくい。(痛くて開けられない)
  • 顎を動かすと音がする。

ただし、X線やMRI検査により顎の関節内の骨の異常や変形がある方は、実は1~2割ほどしかいないそうです。

その他の8割以上は、口腔顔面痛と言われ筋や筋膜に問題があるとされストレッチやマッサージが効果的という考え方になってきました。

筋膜性口腔顔面痛になったら

では、顎関節症ではなく口腔顔面痛になったらどのように治療すればよいのでしょうか。私も今回、大学病院へ行ってCTを撮ってもらい、骨や関節には異常がないとの診断でした。

その場合、顎関節周りの筋肉の血行を良くし動かすこと、首や肩、頭の筋肉をゆっくりストレッチし伸ばすことで緩和に繋がります。最近耳にすることも増えた「筋膜リリース」です。

ただし、痛みが強い場合はきちんと病院で検査を受け、医師の指示を仰ぐようにしましょう。

筋膜リリースとは

全身の筋肉は「筋膜」という薄い組織膜に包まれています。表層から深層まで立体的に包み込んでいるため第二の骨格とも言われています。筋膜は、「筋全体」「筋繊維」「筋繊維1本ずつ」を覆う3種類があります。

筋膜の役割

  • 各組織を包み仕切りで分けると同時に結び付け、身体の姿勢を保つ役割。
  • 組織同士が擦れる摩擦をほごする
  • 筋繊維の動きを支え、力の伝達を行う。

    筋膜はコラーゲンでできており、85%が水分です。

    筋膜の痛みとは

    痛みのない正常な状態の筋膜は規則正しいコラーゲンの配列で、身体をしっかりとささえバランスもとれています。しかし、同じ姿勢を30分以上続けたり、じっと動かないでいると筋膜が厚く硬くなっていきます。コラーゲンの配列も不規則で太くなります。硬くなると酸欠状態となり痛みやむくみがおこるようになります。

    筋膜をほぐすには

    筋肉をスムーズに動かし、柔らかさと滑らかさを取り戻すには萎縮や癒着をはがし、正常に戻すことが必要です。

    ゆっくりと押圧し、指を水平または回転させ、ある程度の時間(30秒以上)かけてほぐす必要があります。

    セルフケアとして自宅で何も使わず、指とストレッチで行うことも可能です。

    著作者:kjpargeter/出典:Freepik

    筋膜性口腔顔面痛に行う筋膜リリース

    ■首の前面を伸ばす。

    1.右の鎖骨下を両手でやや下に引くように抑える。

    2.首をゆっくり左に向ける。

    3.左斜め上を見るようにゆっくり顎を上げて、右鎖骨から顎までを伸ばす。30秒ストレッチをキープする。

    (反対側も同じように行う)×3回ずつ

    ■首の側面を伸ばす。

    1.右手は、体側から少し開いた位置に降ろす。

    2.左手を頭上から右側頭部へ置きゆっくり右肩から耳下まで、首の側面を伸ばす。30秒ストレッチをキープする。

    ※この時身体が一緒に左に倒れないように、首だけゆっくり伸ばす。

    (反対側も同じように行う)×3回ずつ

    ■首の背面を伸ばす。

    1.姿勢をまっすぐ保つ。

    2.両手を頭の後ろで組み、やや左下に向かって肩甲骨から右後頭骨まで、首の背面を伸ばす。30秒ストレッチをキープする。

    (反対側も同じように行う)×3回ずつ

    ■顎関節をほぐす。

    頬骨下に手を置き、耳の方へ移動させる。口を開けたときに出てくる筋肉を触る。

    1.ゆっくり指3本で圧迫し、円を描くようにほぐす。

    2.かたい部分はゆっくり圧迫する、円を描くを繰り返す。

    ※口を開けて行うとわかりやすい。硬い部分を探して、ゆっくり数か所行う。

    ■こめかみをほぐす。

    1.目の横のくぼんでいる部分を、3-4指でゆっくり圧迫する。

    2.円を描くようにほぐす。

    ■頭皮をほぐす。

    1.4指またはグーにした状態で、耳上の頭皮を圧迫する。

    2.圧迫したまま上に筋肉を引き上げる。30秒キープする。

    これを3回繰り返す。

    筋肉をしっかりと捉えることがポイント。

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    筋膜をほぐす効果

    特に副作用もないため、ストレッチは1日に何度でも行うことができます。毎日の習慣にしてしっかり筋膜をほぐすことで、酸素がいきわたり、リンパ液の促進、コリの軽減、痛みの緩和、血流の促進など様々な効果が期待できます。筋膜は連携しながら繋がっているため、硬くなった部分をほぐすことで全身のバランスも整います。

    また首や顔の筋膜をほぐす筋膜リリースは、顔のリフトアップやむくみ軽減、顔色の改善など美容にも嬉しい効果があります。少しずつ続けることで緩和していけるよう、私も毎日時間を取るように心がけています。

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